今日もまた君について考える。

行ったライブの記録とか、残していけたらいいなぁ。

2017/2/12 恒吉豊+dareca@名古屋sunset BLUE

出鱈目次郎

01.分かる
02.暴走バイエル
03.ファイト!(中島みゆき
04.トケナイヨル、マジラナイヨル
05.夕闇とサイレン
06.テレキャスターマジック
07.君が居た夏


最終日が一番良かった!終わりたくない、今日が歌ってた中でいちばん楽しかった!って言ってくれたのが、すごくうれしかった。
いちばん笑ったのは、「それでは聴いてください、DIR EN GREYで『予感』。」って出鱈目さんが言ったら、ダイスケさんが本当にイントロを弾き始めて、逆ドッキリみたいになったことです。笑
いちばん染みたのは、最後の君が居た夏。夏生まれだから夏の曲をたくさん作っちゃう、って。甘酸っぱい夏の思い出の曲。

恒吉豊+dareca

01.黄色いタイムマシン
02.もしも僕の気がフレたら
03.ブレる
(予感(DIR EN GREY))
04.糸(中島みゆき
05.チーズヘッドフォンデュ
06.ヘドウィグと呪い
07.テュラ
08.SUNNY
09.ステンドグラスター
10.たわい
En.
11.青空(THE BLUE HEARTS
En.2
12.空も飛べるはずスピッツ

アンコールは出演者全員で。

dareca:
星英二郎(OVER THE DOGS)
永井風思(水上カルビ)


今日の始まりはMCもなく、星くんのピアノからゆったりと。ちょっと昨日はしゃぎすぎたんじゃ?っていうやや掠れ気味の声だったから心配だったけど、だんだん調子が出てきたみたいで。
黄色いタイムマシンは椅子に座ってゆるやかな雰囲気だったんだけど、終わると立ち上がって椅子を後ろに置いて「今日はステージが(広島大阪と比べて)一番広いから、縦横無尽に動き回ろうと思います。」って。静と動、みたいな差にハッとさせられる。

「もしも人の気がフレたらどうなってしまうのでしょうか。すべてのことを忘れてしまうのも、ひとつの気のフレ方。すべてのことを思い出してしまうのも、ひとつの気のフレ方。すべて食べたくなるのも、なにも食べたくなくなるのも。もしも僕の気がフレたら、たくさんの人に迷惑をかけてしまうと思うから、自分のことは忘れてくれ、と思って作った曲です。」
動になった途端に、流れるように語られていく。もう、この時点ですべて持ってかれてしまうのだよね。この曲は聴くたびにどんどん良くなる。

ブレるはすごく好きな曲なので、あんまり茶化さないで欲しい。笑 ブレてるから、嘘つかないとか言っておきながら、一週間後くらいにすごい嘘ついてたらどうしよう、って心配になっちゃうとか。ファミレスで、ハンバーグに和風ソースにしちゃったけど、デミグラスソースにすればよかったな、って注文して3分くらいで思うとか。これってそういう歌?っていう星くんのツッコミがごもっともすぎて。。
でも、歌い始めると雰囲気変わるんだよね。「デミグラス!」とか挟んで茶化そうとしても、うまくハマらない。感情のパッキンはもう折れた、のところがすごく好きだった。

出鱈目さんがやったことに被せて、「このツアー中ずっと聞いてる事なんですけど、この中に浮気をしたことがある人はいますか?…あ、俺だけですね。」とかやったり。
「それでは聴いてください。DIR EN GREYで、『予感』。」
って、さっき出鱈目さんがやった曲を、誇張した感じで、ってバンギャに刺されそうな感じでやったり。笑
あと、出鱈目さんがやってたからということで、中島みゆきのカバーをやる…と思ったら、中島みゆき風に、ってすっごく声を張って歌い出して「みゆきが声帯千切りに来る!」なんて言ってたり。笑
でも、真面目に歌う糸はすごく良いんだよ。

チーズのアコースティック、なんだかまたピアノアレンジ変わったような気がする。気だるい雰囲気。これやっぱり好きだからハンドでもこういうバージョンでやっても面白いかも。

つねくんがプロデュース、作詞作曲をしているやる音ちゃんへ提供したヘドウィグと呪い。今度出るCDの中で一番シングルっぽくない曲、ってことだけど、これすごく好きなんだよ。やってくれて、ありがとうね。ヘドウィグ・アンド・アングリーインチという映画、舞台にもなってるんだけど、ヘドウィグというカッコいいロックシンガーの話。性転換手術に失敗して3cmだけ残ってしまった、女性になりたかった男性、ヘドウィグが出てくる曲です。愛情という名の君に呪いを。三拍子のリズムに呪われそうになる。靄の中みたいなピアノの音にも。

人間に憧れた猫のうた、テュラ。うって変わってピュアな曲。手拍子煽られるの嫌いなんですよ、ってつねくんは言うけれど、みんな手拍子してくれちゃうSUNNY。アコギの音が似合う曲が続く。

次の曲は、もし自分が歌われたら偽善ぽくて嫌いになるかもしれない。伊坂幸太郎さんも言ってたけれど、こんな夢のない現実の中で夢のない話を書く必要はない、奇跡が起きてもいいじゃないか。暗いことを暗いまま歌っても、それはあってもいいと思うんだけど、暗いことばっかり歌っても仕方ないな、って。偽善かもしれないけれど、自分の中から出てきた言葉だし、ちょっとの偽善くらいは許して欲しい。もしかしたら嘘かもしれないけど、一筋の光、真実が歌詞の中に転がってるかもしれない。波長が合ったら、それが本当になるかもしれない。そんな話から始まったステンドグラスターが昨日は一番沁みました。優しい人をイメージして、ってやってみたいと思ったもん。

たわいは、当たり前の事と通ずるものがあるなぁ、と思う。今回のツアーは土肥さんと本当にくだらないことを、B'zのイントロクイズとかしながら移動したり、ご飯食べたりしたことが、じつはすごく大切な時間だった、って。続けばいい、って、終わるのは嫌だ、と思いながら聴いていたよ。


アンコールは出鱈目さんとダイスケさんも呼び込んで。MCがいろいろ楽しすぎたことは覚えてるんだけど、くだらなすぎてあんまり覚えてない(笑)先輩先輩言うけど、変わらないよ!友達だろ!ってつねくんが言うと、めっちゃ嬉しい!って土肥さんが言ってて、微笑ましいなー、と思いました。
ちょうどOVER THE DOGSでもやったことをある曲を出鱈目くんが出してくれたから、ということで、THE BLUE HEARTSの青空を。懐かしい。
つねくんが主にハモリだったのは新鮮だった。良いハーモニーでした。


で、まだまだ終わりたくなさそうな二人だし、昨日やったスピッツあるし!と思ってダブルアンコールやったら、あっさり出てきてくれた。
空も飛べるはず。土肥さんとつねくんが交互に歌うんだけど、そのぶん二人の違いがくっきりと出て。土肥さんのスコーンと抜けるような歌声も良いんだけど、やっぱり私は、空気を震わせるようなつねくんの歌声がたまらなく好きだなぁ、と思いました。心まで震わされる。


どっちも、終わっちゃうのが本当に寂しいくらい、良いライブで良いツアーだったと思うよ。つねくんのソロワンマン、どうなるのかとても楽しみです。


sunset BLUEも素敵なハコでした。今回のツアー、会場の雰囲気を重視した場所が多かったなー。